2026年6月に「スカパーWOWOWがずーっと無料視聴」というタイトルで迷惑メールが届いたので、注意喚起です。
「スカパーWOWOWがずーっと無料視聴」という迷惑メールの内容
操作は簡単!BCASを入れ替えるだけで「ずーっと無料視聴」→ https://bom.so/〇〇〇〇〇
個人的には2026年6月10日あたりから頻繁に届くようになってます。
メールの件名には、スカパー!とWOWOWをずっと無料で視聴できると思わせる言葉が使われています。
しかし、本文に詳しい説明はなく、「B-CASカードを入れ替えるだけ」という短い案内とURLしか記載されていません。
どの会社が送信しているのか、どのような商品やサービスなのか、料金はいくらなのかといった基本的な情報も確認できません。
このようなメールは、リンク先の安全性を確認できないため、迷惑メールまたは不審メールとして扱うのが安全です。
メールに記載された短縮URLへアクセスして、リンク先を確認しようとするのも避けてください。
安全かどうかを確かめるためにリンクを開いたつもりでも、偽サイトや不審な販売サイトへ誘導される可能性があります。
2026年6月に確認されている迷惑メール
私のメールボックスでは、2026年6月10日ごろから、同じような内容のメールが頻繁に届くようになりました。
同じメールが届いた時期や回数については、利用しているメールサービスやメールアドレスによって異なる可能性があります。
また、この記事で紹介している件名や本文と、まったく同じ文章で届くとは限りません。
言葉の一部を変えたり、「無料視聴」「B-CAS交換」「有料放送見放題」などの表現を使ったりする可能性もあります。
なお、この記事で紹介している件名のメールについて、スカパー!やWOWOWが名指しで発表した公式情報は、2026年6月16日時点では確認できませんでした。
ただし、スカパー!は2026年4月13日、同社のメールアドレスを装った不審メールが送られている可能性があるとして、本文中のURLや添付ファイルをクリックせず、ただちに削除するよう注意を呼びかけています。
同じ件名が公式発表に掲載されていないからといって、安全なメールであるとは判断できません。
結論:「スカパーWOWOWがずーっと無料視聴」は信用しない
スカパー!やWOWOWの正規キャンペーンとして信用しない
このメールを、スカパー!やWOWOWが実施している正規キャンペーンとして信用してはいけません。
スカパー!の公式サイトでは、加入月の料金が0円になるプランや、条件を満たした人を対象とした2週間のお試し体験が案内されています。
一方で、加入翌月以降は契約したチャンネルやプランの料金が発生します。
WOWOWについても、公式サイトでは月額料金が設定された有料サービスとして案内されています。
公式の無料体験や割引には、対象者、適用期間、申し込み方法などの条件があります。
B-CASカードを入れ替えるだけで、有料放送を永久に無料視聴できるという仕組みではありません。
さらに、B-CAS社は、改ざんしたカードを使って有料放送の視聴制限を回避する行為について、刑事罰や損害賠償請求の対象になると案内しています。
これらの公式情報を踏まえると、メールに書かれた「入れ替えるだけでずっと無料」という内容を、正規の視聴方法として受け入れることはできません。
メール内のURLを開いてはいけない
メール本文に記載されたURLは開かないでください。
スカパー!は、同社を装ったフィッシングメールが確認されているとして、不審なメールのリンクや添付ファイルを開かず、削除するよう案内しています。
WOWOWも、不審なメールやSMSに記載されたリンクをクリックせず、公式サイトのお知らせを確認するか、カスタマーセンターへ問い合わせるよう注意を呼びかけています。
「リンクを開くだけなら大丈夫だろう」と考えるのも危険です。
リンク先が偽サイトだった場合、個人情報やクレジットカード情報の入力を求められる可能性があります。
フィッシングでは、実在する会社を装ったメールから偽サイトへ誘導し、ID、パスワード、カード番号などを入力させる手口が使われています。
リンク先を確認する必要がある場合も、メールのURLは使用せず、自分で開いた公式サイトから情報を確認しましょう。
返信や商品の購入もしない
メールに返信したり、リンク先で商品を注文したりしないでください。
IPAは、不審なメールへの基本的な対処として、本文中のURLへアクセスしないことに加え、メールに返信しないことも挙げています。
リンク先でB-CASカードが販売されていたとしても、購入手続きを進めるべきではありません。
B-CAS社は、改ざんカードの販売や使用は刑事罰の対象になると明記しています。
過去には、改ざんカードを販売した人や使用した人が逮捕され、購入者に対して警察の捜査が行われた事例も公表されています。
単に安くテレビを見られる商品だと思って購入しても、違法に改ざんされたカードである可能性があります。
販売者から「合法」「問題なく使える」「普通のB-CASカード」などと説明されても、その言葉だけで安全だと判断してはいけません。
このメールが危険だと判断できる理由
「B-CASを入れ替えるだけで無料」という説明が不自然
B-CASカードは、テレビやレコーダーなどでデジタル放送を受信するために使われるカードです。
正規のカード交換は、カードの故障など正当な理由がある場合に、B-CAS社が定めた方法で行います。
B-CAS社の公式サイトでは、カードが原因と思われる受信障害が発生した場合、カスタマーセンターへ連絡するよう案内されています。
受信機器の購入から3年以上が経過している場合など、条件によっては交換料金も必要です。
正規の交換は、故障したカードを正常なカードに交換するための手続きです。
有料放送を無料で視聴できるようにするための手続きではありません。
メールにある「B-CASを入れ替えるだけ」という説明は、何のためにカードを交換するのか、誰がカードを発行するのか、どのような契約になるのかが書かれていません。
有料放送をずっと無料で見られるという大きな効果を強調しているにもかかわらず、利用条件や責任の所在が説明されていない点にも注意が必要です。
短縮URLでリンク先が分からない
メールには、短縮されたURLが記載されています。
短縮URLは長いURLを短く表示する仕組みであり、短縮URLが使われていることだけで危険なサイトと断定することはできません。
しかし、表示されている文字だけでは、どの会社のサイトへ移動するのか判断しにくくなります。
スカパー!やWOWOWの名前がメールに書かれていても、リンク先が両社の公式サイトであるとは限りません。
短縮URLを開いたあと、さらに別のサイトへ転送される可能性もあります。
今回のメールは、送信者の情報やサービスの説明が不足しているうえ、B-CASカードの交換による無料視聴をうたっています。
このような状況で、リンク先を確認するためだけにアクセスする必要はありません。
警察庁も、偽ショッピングサイトや詐欺サイトを見分ける際には、URLやドメインに違和感がないか確認し、不審な点があれば手続きを止めるよう案内しています。
送信者名やメールアドレスは偽装されることがある
メールの送信者欄に、有名な会社名や公式らしいメールアドレスが表示されていても、それだけで本物とは判断できません。
IPAによると、メールの見かけ上の送信元情報は偽装される場合があり、送信元情報だけで本物と偽物を判断するのは困難です。
スカパー!も、自社で実際に使用しているメールアドレスを装った不審メールが送信されている可能性があると発表しています。
つまり、メールアドレスの末尾に企業名が入っていたとしても、安心できるとは限りません。
送信者名、企業のロゴ、丁寧な文章なども、メールが本物であることを証明する材料にはなりません。
内容に不審な点がある場合は、メールを信用する前に公式サイトのお知らせを確認してください。
問い合わせが必要な場合も、メールに記載された電話番号や連絡先は使わず、公式サイトに掲載されている窓口を利用しましょう。
改ざんされたB-CASカードの購入・使用は違法になる
「無料で見られるなら少しくらい試してもよい」と考えるのは危険です。
B-CAS社は、B-CASカードの改ざんと改ざんカードの販売、使用は、刑事罰の対象になると案内しています。
カードを不正に改ざんしたり、改ざんされたカードを使用したりした場合、刑法上の私電磁的記録不正作出・供用に該当する可能性があります。
B-CAS社の案内では、改ざんカードの使用について、5年以下の懲役または50万円以下の罰金が示されています。
改ざん用のプログラムやデータを提供したり、改ざんカードを販売したりする行為は、不正競争防止法違反の対象になります。
B-CAS社は、その罰則として5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方が科される場合があると説明しています。
さらに、改ざんカードで視聴制限を回避する行為は、著作権法に基づく差止請求や損害賠償請求の対象になる可能性があります。
知らずに購入した場合でも、カードをテレビへ差し込んで使用するのはやめましょう。
メールが届いたときの安全な対処法
リンクを押さずに削除する
メールが届いただけであれば、本文のリンクを押さず、そのまま削除してください。
添付ファイルがある場合も開いてはいけません。
リンクを長押ししたり、マウスを重ねたりして、移動先を調べようとする必要もありません。
操作を間違えてリンクを開いてしまうおそれがあるため、内容を細かく確認するよりも削除を優先したほうが安全です。
スカパー!は、不審なメールについて、リンクや添付ファイルを開かずに削除するよう案内しています。
メールを開いて本文を読んだだけで、直ちに契約が成立したり、B-CASカードが送られてきたりするわけではありません。
メールに返信せず、リンクを開かず、個人情報を入力していなければ、まずは落ち着いて削除しましょう。
迷惑メールとして報告する
削除する前に、利用しているメールサービスの「迷惑メールを報告」や「フィッシングを報告」といった機能を使う方法もあります。
報告方法は、Gmail、Yahoo!メール、iCloudメールなど、利用しているサービスによって異なります。
通常の削除だけでなく、迷惑メールとして報告することで、同じ送信元や似た特徴を持つメールが迷惑メールフォルダへ振り分けられる可能性があります。
警察庁も、携帯電話会社やメールサービスが提供している迷惑メッセージのブロック機能を活用するよう案内しています。
ただし、特定の送信元をブロックしても、別のメールアドレスから同じ内容が送られてくる場合があります。
一度設定したら安心するのではなく、「有料サービスが永久無料になる」「カードを交換するだけ」など、不自然に得をする内容のメールを警戒することが大切です。
情報を確認するときは公式サイトを直接開く
スカパー!やWOWOWのキャンペーンが本当に行われているか確認したい場合は、メールのリンクからではなく、公式サイトを直接開いてください。
普段利用している公式アプリや、あらかじめ保存しておいたブックマークから開く方法もあります。
公式サイトを検索する場合も、表示されたサイトの名前だけで判断せず、ドメインを確認しましょう。
警察庁は、偽サイトが検索結果の上位やSNS広告に表示される場合もあるとして、URLやドメインを確認するよう注意を呼びかけています。
公式情報を見ても判断できない場合は、公式サイトに掲載されているカスタマーセンターへ問い合わせてください。
メールに書かれた電話番号や問い合わせ先は、連絡先そのものが偽物である可能性があるため使用しないようにしましょう。
リンクを押した・情報を入力した場合の対処法
リンクを開いただけの場合
リンクを開いてしまっても、まずは落ち着いて画面を閉じてください。
表示されたページで、ボタンを押したり、電話をかけたり、個人情報を入力したりしないことが重要です。
「ウイルスに感染した」「今すぐ連絡が必要」などの警告が表示されても、画面に書かれた指示には従わないでください。
画面を通常の方法で閉じられない場合は、ブラウザを強制終了するか、端末を再起動します。
警察庁も、偽の警告画面が表示された場合は、表示された電話番号へ連絡せず、ブラウザを終了するよう案内しています。
その後、ブラウザのダウンロード履歴を確認し、覚えのないファイルが保存されていないか確かめましょう。
不審なアプリをインストールしたり、ファイルを開いたりした場合は、端末をインターネットから切り離し、セキュリティソフトで確認してください。
OS、ブラウザ、セキュリティソフトを最新の状態に更新することも大切です。
警察庁は、被害防止策として、OSやソフトウェアを最新の状態に保ち、ウイルス対策ソフトを導入することを挙げています。
氏名や住所、パスワードを入力した場合
氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを入力した場合は、入力した内容をメモしておきましょう。
氏名や住所はパスワードのように変更できないため、今後届く不審な電話、メール、郵便物に注意する必要があります。
相手が入力された情報を使って、別の会社や公的機関を装って連絡してくる可能性も考えておきましょう。
IDやパスワードを入力した場合は、該当するサービスの公式サイトを直接開き、すぐにパスワードを変更してください。
同じパスワードをほかのサービスでも使っている場合は、使用しているすべてのサービスで変更します。
警察庁も、不正なサイトへIDやパスワードを入力した場合、その情報を使用しているすべてのサービスでパスワードを変更するよう案内しています。
変更後は、ログイン履歴や登録情報を確認し、知らない端末からのログインや身に覚えのない変更がないか確認しましょう。
利用できる場合は、二段階認証や多要素認証も設定してください。
すでにパスワードを変更されてログインできない場合は、サービスの公式窓口へ連絡します。
クレジットカード情報を入力した場合
クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力した場合は、実際に請求が発生していなくても、すぐにカード会社へ連絡してください。
連絡先は、カードの裏面やカード会社の公式サイト、公式アプリで確認します。
国民生活センターは、不審なメールのリンク先でカード情報を入力した場合、すぐにクレジットカード会社へ連絡するよう案内しています。
カード会社の判断により、カードの利用停止や番号の変更、再発行などが行われる場合があります。
連絡したあとは、利用明細を定期的に確認してください。
少額の決済でカードが使えるか試したあと、大きな金額が不正利用される可能性もあるため、金額が小さくても身に覚えのない請求を放置してはいけません。
消費者庁も、利用明細を確認し、身に覚えのない請求があった場合は、すぐにカード会社へ連絡するよう呼びかけています。
不正利用が確認された場合は、カード会社へ事情を説明するとともに、警察への相談も検討してください。
警察相談専用電話は「#9110」です。
B-CASカードを注文・購入してしまった場合
リンク先でB-CASカードを注文してしまった場合は、届いたカードをテレビやレコーダーへ差し込まないでください。
すでに届いている場合も、カードを改造したり、動作確認のために使用したりしないようにします。
B-CAS社は、改ざんされたカードの使用は犯罪であり、刑事罰の対象になると案内しています。
注文確認メール、販売ページのURL、画面のスクリーンショット、販売者とのやり取り、支払い記録などは削除せず保存してください。
警察庁も、偽サイトや詐欺サイトの被害に遭った場合は、サイトのURL、画面、振込記録、相手とのメールなどを保存するよう案内しています。
クレジットカードで支払った場合は、カード会社へ連絡します。
銀行振込をした場合は、振込先の金融機関と自分が利用した金融機関へ、できるだけ早く相談してください。
商品の発送前であっても、自分の判断だけで販売者との連絡を続けるのは避けましょう。
契約や返金について困った場合は、消費者ホットライン「188」へ相談できます。
詐欺や違法なカードの販売が疑われる場合は、最寄りの警察署や警察のサイバー事案相談窓口にも相談してください。
まとめ
スカパー!やWOWOWをずっと無料で視聴できるとして、B-CASカードの交換を勧めるメールは信用しないでください。
スカパー!とWOWOWには正規の無料体験や割引がありますが、対象期間や利用条件が決められています。
B-CASカードを入れ替えるだけで、有料放送を永久に無料視聴できるという正規の仕組みではありません。
改ざんされたB-CASカードの販売や使用は、刑事罰や損害賠償請求の対象になる可能性があります。
メールが届いた場合は、リンクや添付ファイルを開かず、返信もしないで削除しましょう。
すでに個人情報やカード情報を入力した場合は、パスワードの変更やカード会社への連絡をすぐに行ってください。
カードを注文した場合は使用せず、メールや支払い記録などを保存したうえで、消費生活センターや警察へ相談することが大切です。
